おだやかな内海の感じを表現しました。

玄関庭、主庭、茶庭、裏庭があり、写真はこの玄関庭の部分です。力強さを出すため３ｔの木曽石を配し、アプローチは大胆な丹波石の曲線にて柔らかさを表現しました。

都会の狭いスペースの中に奥山路のイメージを表現してみました。

この1枚の写真では全てを語り尽くす事ができませんが、掟により掟に従った庭です。最も強調したい点は、飛石を消した事で、他には類を見ない八ツ橋形アプローチです。大海原を四ツ切にして、感覚的かつ、機能性を生かす為にポーチ幅を60センチとして、大胆にして力強い大の字形に横たう八ツ橋です。枯山水の岩組と「こけ」そしてこの八ツ橋の絶妙なる調和は、数多い作庭の中でも「わび」「さび」共に供えた力作の一つと自負して止みません。